Proxmox親ノードをNFSサーバーにしてみる
前回、Proxmoxの親ノードに外付HDDを追加し、ストレージとしてマウント、バックアップを検証してみたが、今回は、外付HDDのマウント先をNFS領域として公開してもう一台の親サーバーでストレージとしてマウント、バックアップを検証してみる。
環境
- 親ノード1 pve1
- 親ノード2 pve2
- NFSクライアント?として/data/pvebackupディレクトリをマウントする。
NFS関連の設定を実施
# apt-get update # apt-get install nfs-kernel-server # vi /etc/exports /data/pvebackup XXX.XXX.XXX.XXX/XX(rw,sync,no_all_squash,no_root_squash,no_subtree_check) →これを追加 /data/pvebackupのディレクトリを XXX.XXX.XXX.XXX/XXのネットワークのクライアントに対して公開し 読み書き可能、実際に書き込みするUIDの権限を設定、rootの権限も有効にし、即時に同期(書込み)、する。 # /etc/init.d/nfs-kernel-server start
親ノード1側のNFSサーバーのインストールと設定、起動はこれで完了
Proxmox親ノード2側にNFSストレージとして追加
データセンターを選択して、ストレージタブを選択。
追加から「NFS」を選択。
NFSの追加画面が表示される。
ID: 今回はpvebackup-nfsとする。 →任意のIDを記入する。 サーバー: pve1のIPアドレスを入力する。 Export: プルダウンにexportsに指定した/data/pvebackupが表示されるはずなのでそれを選択 内容: →選択する内容によって/data/pvebackupに作成されるディレクトリが変化する。 Images このディレクトリにVMの仮想HDDを保存して稼動させる場合には選択する /data/pvebackup/imagesディレクトリが自動的に作成される。 ISO OSインストール時などに必要なイメージの保存先にする場合は選択する /data/pvebackup/template/isoディレクトリが自動的に作成される。 Templates このディレクトリにCTのテンプレートやOSのテンプレートなどを保存する場合は選択する /data/pvebackup/template/cacheディレクトリが自動的に作成される。 Backups バックアップを保存する場合は選択する。 /data/pvebackup/dumpディレクトリが自動的に作成される。 Containers このディレクトリにCTを保存して稼動させる場合には選択する。 /data/pvebackup/privateディレクトリが自動的に作成される ノード: pve2を選択する。pve1はNFSで追加しなくてもDirectoryとしてストレージ追加してあるので。 有効: デフォルトチェックされているのでこのまま Max Backups: とりあえず1のままでいく →これも前回同様何を表しているのかが謎なので検証する必要あり。
追加を押すと、ストレージの画面に追加されて、pve2側のツリーにもpvebackup-nfsのストレージが表示される。
※ちなみにNFSをマウントしてクライアント側の親ノードを再起動してみたが
特に/etc/fstabに記載していなくても、起動時にマウントした状態となっている。
CTのバックアップ
CTのバックアップについては、前回の手順と同じです。
バックアップを取得したCT(今回は1009)を選択した状態で、バックアップタブを開く。
「今すぐバックアップ」を選択。
バックアップ設定画面にて
ストレージ: 今回追加したpvebackup-nfsを選択する。
モード: 今回はスナップショットを選択 他には停止と一時停止がある。
圧縮: 今回は早さを重視してLTOを選択 他にはGZIPとNoneがある。
TASK OK
となったらバックアップは終了。
pve1と違って、NFSでストレージを追加しているため、ネットワーク越しのバックアップとなる。
pve1とは圧縮の速度は一緒であったとしても、ネットワーク経由での書き込みのため
大分バックアップスピードは落ちるはずである。それでも使えるのでいいなぁ。
ちなみにMax Backups:1の設定にしてあるストレージに、同じCTのバックアップを取得しようとすると…
となりバックアップできない。
複数取得したい場合については、Max backupsの数を調整する必要がありそう。
今回はpve1,pve2ともに外付HDDを追加してそれぞれを互いにNFS構築した。
どちらかのバックアップ用外付HDDが死んだとしても、NFS経由で取得できる環境とした。
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