インフラエンジニアXの備忘

とある企業のシステム部門のインフラエンジニアです。忘れっぽい自分のメモ書きとしてこのブログを使用します。

ReadyNas102へsshで接続する

ReadyNas102はSOHO程度の事務所、社員10人程度の事務所であれば
ベストバイだと思えるほどに高機能だと思います。
個人でもできれば使用したいくらいです。(写真、動画の保存)


で、いろいろ運用してきて思うのがsshで入って、負荷状況の確認がしたいなぁと。
CPUの温度、HDDの温度・湿度、ファンの回転数は見えるんですが
ロードアベレージやメモリ利用料、CPUの利用率が見たいのです。


f:id:hajimenovic:20150422145106p:plain
で結論からいうとできました。手順メモ。


まずは、ReadyNASの管理画面で、SSHを有効にします。


f:id:hajimenovic:20150422143249p:plain
※何かメッセージが出てきますがそのまま進めます。


ターミナルから

ssh root@192.168.100.200
root@192.168.100.200's password: ←このパスワードはWeb管理画面のadminのパスワード

Welcome to ReadyNASOS 6.X.X

root@localhost:~#


これでssh接続ができたので
topコマンドで状況を確認したり、psやfree,vmstatなどのコマンドで各種情報を確認できます。


ReadyNASって本当にいろいろできて
Raidでのミラーリングや、外付HDDへのバックアップ、ActiveDirectory連携など基本機能はもちろん
インターネットやVPNを使って外からファイル操作できたり、2台の同期をしたりもできるようだし
アプリを入れることで、ウイルス検索・駆除したり、Cactiでリソースを視覚的に確認したり
ownCloudとして運用できたりするので、本当に楽しめそう。家に欲しい。


3年間無償保証、サポートセンターが無料で使えるというのも助かっています。
ただ、一番ローエンドの製品なんでCPUとメモリが少し非力なんですが、まぁ許容範囲かな。
今のところは言うことなしです。


WD 内蔵HDD Red 3TB 3.5inch SATA3.0 64MB IntelliPower WD30EFRX

WD 内蔵HDD Red 3TB 3.5inch SATA3.0 64MB IntelliPower WD30EFRX



sarコマンドの使用方法

あるシステムの負荷を確認したいとき、cactiなどがあれば視覚的に負荷を確認できて
1週間くらいであれば、遡っての確認が可能なので便利です。


がッしかし、外部のVPSにのせているようなサービスの場合は、
負荷ツールなどを用意するのがめんどくさい場合がある。
でそれをコマンドレベルで確認することもできるのがsarコマンド


無論、現在の負荷をロードアベレージ、CPU、MEM、スワップなどに分けて確認することもできるし
便利だわー。今回はさくらのVPS上で動作しているCentOS6で確認。


どうやらさくらインターネットVPSイメージにはデフォルトで入っていた。
ない場合はyumコマンドでインストールすればOK。

# yum install -y sysstat


で基本的な利用方法は

sar -オプション 監視間隔 監視回数

# sar -q 1 3600  →ロードアベレージを1秒間おきに1時間監視する。
Linux 2.6.32-279.19.1.el6.i686          04/20/15        _i686_  (3 CPU)

20:00:24      runq-sz  plist-sz   ldavg-1   ldavg-5  ldavg-15
20:00:25            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:26            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:27            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:28            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:29            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:30            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:31            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:32            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:33            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:34            0       170      0.00      0.00      0.00
20:00:35            0       170      0.00      0.00      0.00


となる。

オプション 説明 メモ
-u CPU状況の表示 userが利用しているCPUや、iowait中のCPUを表示
-q ロードアベレージを表示 プロセス数やスレッド数、LAを表示
-r メモリ状況を表示 メモリの利用率なども表示
-W スワップ状況を表示 スワップインとスワップアウトを表示
-f /var/log/sa/saファイルを読み込んで表示 cronでファイルローテされているので、何日か前の状態を確認可能


ということで、お目当ての、遡っての確認方法はこうなります。

# sar -q -f /var/log/sa/sa14 →14日のロードアベレージを確認する。
Linux 2.6.32-279.19.1.el6.i686         04/14/15        _i686_  (3 CPU)

00:00:01      runq-sz  plist-sz   ldavg-1   ldavg-5  ldavg-15
00:10:01            1       181      0.00      0.00      0.00
00:20:01            1       181      0.00      0.00      0.00
00:30:01            2       184      0.16      0.05      0.01
00:40:01            1       181      0.00      0.01      0.00
00:50:01            1       181      0.00      0.00      0.00
01:00:02            1       182      0.00      0.00      0.00
  |
  |


sオプションとeオプションで指定した時間の抜き出しも可能とか便利すぎ。

# sar -f sa14 -q -s 12:00:00 -e 13:00:00 →14日の12時ー13時のロードアベレージを確認する。
Linux 2.6.32-279.19.1.el6.i686         04/14/15        _i686_  (3 CPU)

12:00:01      runq-sz  plist-sz   ldavg-1   ldavg-5  ldavg-15
12:10:01            1       183      0.00      0.00      0.00
12:20:01            1       181      0.00      0.00      0.00
12:30:01            1       178      0.00      0.00      0.00
12:40:01            1       181      0.00      0.00      0.00
12:50:01            1       179      0.00      0.00      0.00
Average:            1       180      0.00      0.00      0.00


なお、saファイルで確認できるログの間隔は10分毎になっています。
これ5分間隔にした場合については

# vi /etc/cron.d/sysstat
*/10 * * * * root /usr/lib/sa/sa1 1 1
  ↓
*/5 * * * * root /usr/lib/sa/sa1 1 1


これでOK。


vmstatで1秒間の確認とかも、ものすごく便利なんですが
時間が記載されていないので、あとから確認する時とかはsarは便利かなと思います。


sysconfig配下のsysstatを変更することで保存期間を延ばしたりできるようです。


すごく参考にさせていただきました。ありがとうございました!!
sarコマンドでLinuxサーバのシステムモニタリングを行う方法


複数ターミナルたてれば、一気に主要項目の確認ができて
ボトルネックとかの確認に役立てるし、本当に便利ですね。


[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

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