インフラエンジニアXの備忘

とある企業のシステム部門のインフラエンジニアです。忘れっぽい自分のメモ書きとしてこのブログを使用します。

proxmox構築メモ その1(概要、目的、環境)

今月は頑張って何回か更新したい。

概要

以前から、業務においてopenvzというオープンソースのソフトウェアを利用して
検証環境や開発環境を仮想化している。
それにプラスしてKVMを同居できるProxmoxというソリューションを利用した際の手順

Openvzのメリットとしてはまずなんと言っても

・無料というところ。
・また、非常に設定や扱い方が簡単で、わかりやすいというところ。
・運用でいうと仮想環境のコピーやバックアップが本当に簡単

というところ。

やはりデメリットも存在していて
openvzはコンテナ型の仮想化のため
ホストOSのvz用カーネルを利用するんで
つまりLinuxOSしか扱えないというところがある。。

また、最近はVswapなどの設定もできるようになってきたんですが
昔はこの設定もできなかった?のかどうかわからないが
SwapOutしてしまうと、そこでその処理だったりは強制的に終了
なんてこともありました。

あとこれは利用している人みんな思うかもしれませんが
運用しやすいがために、いくつもコピーしたりするので
仮想環境が膨大に増えること。。
これが一番のデメリット?になるかも。

このようなデメリットは存在するのですが
Windowsは使う予定もなかったし、
それでいて少し大きめにリソースをとればSwapoutもしないので
1台の物理サーバー上に違う用途のOpenvz20台を起動させるなど
便利に使わせてもらってました。

ではなぜ今回Proxmoxというものを利用したのかというと

・知り合いの方に利用している方がいて非常に評判がよい
・上記のデメリットの部分を補うことができる=openvzと完全仮想化のKVMを並行運用できる

というのがありやってみようかと思ったのがきっかけです。

特徴としては、先にも言いましたが

・OpenvzとKVMを利用できる
・オープンソースで無料、Debianベースで構築しやすい
・WebUIでコンソールログインやバックアップなどの管理もでき、しかも日本語対応
・コンテナやVMの作成もGUI上から可能

ということが大きな特徴だと思います。

とにかく、このような便利なものを勉強しないというのはもったいないので
勉強がてら構築した備忘録を残します。

目的

Webサーバーや開発サーバー、インフラのサーバーなどの土台となる
Proxmoxホストサーバーを構築する。

クラスター環境を組むことで、
1台のWebUI上から、複数台のホストサーバーを管理できるようにする。

環境

環境はさくらインターネットの専用サーバーを利用
仮想環境では親サーバーのスペックはあるにこしたことはないので
できる限り高スペックな環境を用意。

  • プライマリ機
    • ホスト名 host1
    • eth0 グローバルIP
    • eth1 ローカルIP
    • OS debain6
    • cpu 6 core dual HT
    • mem 64GB
    • HDD SAS 600GB

エクスプレスプランを選択しメモリも潤沢に欲しかったので追加。

さくらの専用サーバーだとグローバルIPも付属してくるし、
ローカル接続で好きなローカルネットワークIPアドレスを利用できる。

また専用のグローバルIPネットワークを申し込み切り替えることもできるので
複数の仮想環境にグローバルIPを割り当てることが可能。
ファイアーウォールやロードバランサも申し込めばつけることができるので
ネットワークを柔軟にかつ強固にすることも可能。

今回は仮想環境でWebサーバーを構築し外側からのアクセスを受け付け
ローカル側でDBサーバーと通信するような環境を構築。

おいおい、CSEなどのアプリを利用してDBのデータ確認を行ったりしたいので
KVMでWindows上にVPNアプリケーションをインストールして
ローカルネットワークに接続できるようにする。

とりあえず、本日はここまで、お疲れさまでした。
次回から実際に構築した手順を…。